■おまけ1■ 女おたくができるまで 〜ヨウジョ・ミーツ・エロゲー〜


「なぜそんな趣味に…」と言われる事が少なくないので、ここに書いておこうと思います。すべての始まりはヤ○ダ電機のPCソフトコーナーでした…。


当時……正確には覚えていませんが、幼稚園通園中か、もしくはぎりぎり入園前か……近所のヤ○ダ電機には普通にエロゲーが置いてありました。普通にです。仕切りがある訳でも入り込んだスペースでもなく、中央レジの真横の棚に。それも、段もそう高くなく幼女の手の届く場所にあったんです。時代背景としては私が生まれたのが91年夏。そのわずか数ヶ月後に沙織事件勃発、翌年にはソフ倫が設立された訳ですが、今と比べるとまだまだ緩かったんですねぇ。わっはっは。

そこでアニメ、ゲーム大好きな幼女・果林は、ヤ○ダ電機に連れて行かれては親の目を盗んでエロゲーのパッケージを眺めていたのです。陵辱系とか。…いやね、お店のラインナップがそういうの多めだったんですよ、たしか。多分。おそらくは。。これも流石にタイトルは全然覚えていなくてちょっぴり悔しいんですが(笑)、雰囲気としてはサターンの『慟哭 そして…』みたいな。箱詰めされてる女の子のCGとかあったしね。(←情報求む・笑)

なんでそんなモン見てたんやー、っていうと、ただ単に可愛いからです。絵柄がめちゃくちゃ好みだったんです。発端は「あ、こんなところにアニメ絵のソフトがある!」って感じです。
幸せでした。普段眼にするアニメや漫画とはまた違うけれど、より可愛い女の子が見れるのが。ラインナップの中にはちゃんと純愛系もあったし。家電やPC好きの親だった事もあってヤ○ダに行く頻度は割と高く、まさに眼福でした。
しかし、しかしですね、何本も眺めていると可愛いだけでは済まされない感情がそこに芽生えたのです。だって陵辱系ですよ?まして同性だし。かわいそうじゃないですか。
……幼女の私は心の内で激怒しました。

「こんな可愛い女の子に、なんて事をするんだ!!」 と。

すぐ隣に幸せそうに微笑む子(純愛系のパッケージ)がいる傍ら、泣いてる子もいるんですよ!!同じ2次元美少女なのにどこで差がついてしまったのか…やるせない思いでした。どうすればこの子が隣の子のように笑ってくれるのか?親の目を盗みながら、真剣に考える幼女果林。そしてひとつの答えを考え誓ったのです――


「私が大きくなったら、みんなを幸せにしてあげるからね…!」



★★★


それからもテレビCM、雑誌の立ち読み、チラシ等、可愛い女の子がいっぱい出てくるギャルゲーをいっぱい知り、「うわああ、可愛いなあ。大人になったら絶対やろう!」と思っていました。何故すぐに欲しがらなかったのか…なんとなく察していたんでしょうか、幼女がやるモンじゃないと。(笑)その中でも印象深かったのはサクラ大戦、piaキャロ、同級生とかですね。特にpiaキャロは、98年春に『わくわくぷよぷよダンジョン』が表紙&特集のため買ってもらったサターンの専門誌に載っていて衝撃を受けました。

  
↑実物はこんな感じ


こここ、こんな可愛い女の子がこんなに可愛い制服を着て許されるのか…!?大人ってすげえ…!!

載ってたと言っても広告1ページだけだったんですけど、それはカルチャーショックといっても過言ではない衝撃でした。あの時の気持ちは今でも忘れません。余談になりますがその雑誌は今でも宝物です。


★★★


時は少しだけ流れ、デ・ジ・キャラットやギャラクシーエンジェルでブロッコリーがたいへん輝いていた時代。私もキモヲタの例にもれずハマっていました。ハ○ーマックでトレカを買い占めたり、古本屋ででじこやミルフィーが表紙のメガミマガジンを買い漁ったりね……そう、そのメガミマガジンも私の宝物のひとつです。なんせ当時のメガマガの巻末にはエロゲーコーナーがありましたから。当時、まだダイアルアップでネットも自由に繋げなかった時代の貴重な情報源だったのです。『みずいろ』やら『エスカレイヤー』やら、本当にもう…お世話になりました。(変な意味じゃないのよ)

余談になりますがヤ○ダ電機はその後移転して、それからはエロゲーはちょっぴり隠れた場所に…PCソフトコーナーが迷路みたいな配置になってその最奥に…消滅…となりました。2001年くらいかな。

これまた余談ですが、でじこ目当てで家族で観に行った映画。サクラ大戦活動写真はまったくもって意味不明でしたが、ゲームプレイした今でも意味不明です本当にありがとうございました。


★★★


そんな感じで2次元と共に歩んできた人生でしたが、中学の頃はサターンのギャルゲーとか正直忘れてました。最新アニメに夢中だったのですね。しかし高校に入学して最初の夏休み。私はネットという広大な海の中で再会する事になります……ゲキテイと。これは本当に偶然だったのですが、めちゃくちゃ久しぶりにゲキテイを聞いて何だか心洗われるような気分に……

そして私は自ずと思い出す、過去に己が定めた使命を……

そ う だ 、 サ ク ラ 大 戦 や ら な き ゃ ! ! ! ! !



〜Fin〜

書いた日:2015/01/29