『disc collection』 Sp.06 アフレコCD〜修学旅行〜
主人公の声は自分で吹きこみまよう、というプライズ景品用CD。
このシナリオはジャケット裏に書いてあるので、そっくりそのまま転載になりますが…

優美ちゃん、鏡さん、片桐さん、虹野さんも出演。というか虹野さんオチです。
たった2言の出番でサラリとすごい事やっちゃう閣下は流石です。(笑)


●北海道のホテル・売店前

早乙女「(受話器から)えっとね、優美ね、バター飴がいいなあ」

○○「兄貴に頼んだらいいじゃない」

早乙女「お兄ちゃんじゃダメなの」

○○「どうして?」

早乙女「どうしても。あっ、そうだ。優美、ホワイトチョコも欲しい
    なあ」


○○「わかった。買っておくよ」

早乙女「ありがとう。楽しみにしてるね」

○○「好雄のヤツ、緊急事態って言うから…」

紐緒「電話、うまくつながった?」

○○「あ、うん、ありがとう。すごく助かったよ」

紐緒「電話の修理なんて指の体操みたいなものよ。それじゃあ、
   私は忙しいから」


○○「でも、公衆電話の構造、どこで憶えたんだろう? ま、い
   いか。それにしても虹野さん遅いなあ」

鏡「あら?」

○○「あっ、鏡さん」

鏡「ごめんなさい。一緒に見学は出来ないわ。先約があるの」

○○「い、いや、そうじゃなくて、虹野さん知らない?」

鏡「虹野さん? ああ、風邪をひいて寝込んでいるって聞い
  たけど」


○○「ええっ、嘘! 部屋はどこか知らない?」

鏡「そこまではちょっと…」

片桐「What happen どうしたの? そんな大声だして」

○○「片桐さん、いいところに来た。虹野さんの部屋知らない?」

片桐「虹野さん? あーたしか、三階の廊下、突き当たって左
   の部屋のはずよ」


○○「わかった、ありがとう」

片桐「You are welcome どういたしまして」

―エレベーターに駆け乗る

○○「虹野さん、二日前は元気だったのに」

―エレベーターが開く
 ドン!


館林「きゃあっ!」

○○「おっと! ごめん、怪我してない?」

館林「あっ、大丈夫です。こちらこそごめんなさい。それじゃあ」

○○「急がないと」

―ドアをノックして、開ける

虹野「あ…」

○○「虹野さん、大丈夫?」

虹野「今日は行けなくてごめんなさい」

○○「そんなの気にしなくていいから」

虹野「で、でも。私は大丈夫だから、見学に行って」

○○「一人で行ってもしょうがないよ。今日は僕が看病する」

虹野「あ、ありがとう。風邪をひいて、よかった…」